黒澤・升村・小林法律事務所所
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ご挨拶

弊事務所は,平成21年9月に設立されました。

設立当初は,40を過ぎてもパスポートすら取得したことのない私一人の,ドメスティック過ぎるくらいいわばドメドメの神田の小さな法律事務所でしたが,気がつけば早くもそれからおよそ7年が経ち,現在では,銀行,証券,保険といった金融関係会社や,裁判所,検察庁,行政庁等の官公庁で勤務した者たちで構成される計7名の弁護士(うち2名は現在,在外公館・国際機関にて勤務)の法律事務所となっており,数年のうちには20名程度の弁護士,弁理士,税理士,公認会計士,そして,シンガポール,ロンドン,香港,パリ,アムステルダムといった海外拠点を擁する,コンサルティング機能を有した統合的多機能ファームとする予定でおります。

しかし,それでもなお,規模的にもまた質的にも十分といえるものではありません。最早,「何でもできる」「ベタ法律的な」,いわば古典的な法律事務所など必要ありません。

他方,いわゆる国内渉外事務所が,言われているほどリーズナブルかつ実効的に機能しているわけでもありません。

今,真に必要とされるのは,先鋭的・専門的な「ビジネス感覚,金融感覚,タックス感覚溢れる」法律事務所なのです。先例や慣行などは考慮する一要素にすぎません。広範な法知識と的確な法解釈と迅速な事実認定ないし情勢把握に裏打ちされねばなりませんが,まずもって大切なのは,「この目の前にあるビジネスストラクチャーによる利益をいかに適法かつ効率的に最大化するか。そして,最大化された利益をいかに適法かつ効率的に維持・拡大するか。」なのです。

もちろん,法律の穴を突け,そこを広げてスキームを作れ,そう言っているわけでありません。私たちは,その業務の本来的性質からして,脱法的であることも革命的である必要も全くないのです。

ただ,旧態依然とした「お高くとまった法律馬鹿」でいることはできません。

クライアントの高度かつ合理的なビジネスニーズには応えるべきである,それこそ企業法務を標榜する真っ当な弁護士の責務である,そう考えるだけなのです。

そのために,弊事務所は,リスクを恐れず,規模も質も向上させます。

もしかしたら法律事務所という枠組みに囚われることそれ自体が無意味なのかもしれません。企業活動・経済活動の様々な意味でのグローバル化とボーダレス化は,弁護士業務の国際化・多様化を要請し,弁護士そして法律事務所に大胆な意識改革と構造改革を強いています。そして,IT技術の爆発的な進化は,早晩,いわゆる普通の法律事務所とそこに所属する弁護士たちを,圧倒的かつ根こそぎに駆逐していくことでしょう。

弊事務所は,リスクをとってでも,規模と質の向上と海外展開とその深化を,目に見える形で迅速に実践していきます。そうすることによってのみ,プロの法曹としての真の未来は拓けるのです。

退官して15年。まだまだです。全然まだまだです。ほかの法律事務所と同じことをしたいとか,今まで積み上げてきたものを守りたいとか,そんなくだらんことはちっとも思いません。日々休まず苦労して精進すれば,僕らはもっと強く上手く良くなれる,そう固く信じています。

これからも,クライアントの利益の最大化を常に意識した法曹としてより一層の研鑽に努めて参る所存でありますので,どうか今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

平成28年7月  黒澤 基弘